お知らせ

投稿日:

大規模修繕の工程と期間の詳細説明

マンション・ビルの大規模修繕を成功させるための工程管理

大規模修繕工事は、建物の長寿命化と資産価値の維持に欠かせない重要な工事です。しかし、多くの工程を含む複雑な工事であるため、適切な計画と管理が成功の鍵となります。ここでは、大規模修繕工事の詳細な工程と期間について詳しく説明いたします。

事前調査・診断段階(1~2ヶ月)

大規模修繕工事の最初のステップは、建物の現状を正確に把握することです。この段階では、建物の構造体、外壁、屋根、給排水設備、電気設備など、すべての部分について詳細な調査を行います。

外壁調査では、ひび割れ、剥離、エフロレッセンス(白華現象)の有無を確認し、タイル貼りの場合は浮きの状況を打診調査により確認します。屋根・防水調査では、防水層の劣化状況、ドレンの詰まり、立上り部分の状態などを詳しく調べます。

設備関係では、給排水管の腐食状況、漏水の有無、電気設備の老朽化状況などを専門技術者が調査します。これらの調査結果は、工事計画の基礎となる重要な情報となります。

調査結果を基に、修繕の優先順位を決定し、工事範囲と概算費用を算出します。この段階で、建物の将来計画と予算に応じた修繕計画を立案し、管理組合や建物所有者との協議を行います。

設計・積算段階(1~2ヶ月)

調査結果を基に、具体的な工事内容と仕様を決定します。使用する材料の選定では、建物の立地条件、予算、メンテナンス計画などを考慮して最適な材料を選択します。

設計図書の作成では、工事範囲の詳細図、使用材料の仕様書、施工方法の詳細などを記載した設計図書を作成します。この図書は、施工業者の選定と施工時の品質管理の基準となります。

積算作業では、設計内容に基づいて詳細な工事費用を算出します。材料費、労務費、機械器具費、現場管理費、一般管理費などを詳細に積み上げ、適正な工事費用を算定します。

施工業者選定段階(1ヶ月)

設計図書と積算結果を基に、施工業者の選定を行います。複数の業者から見積もりを取得し、価格だけでなく、施工体制、品質管理体制、過去の施工実績などを総合的に評価して業者を選定します。

契約条件の協議では、工事期間、支払い条件、保証内容、アフターサービスなどについて詳細に協議し、契約書に明記します。特に工事期間中の住民への配慮や安全対策についても、この段階で明確にしておくことが重要です。

仮設工事段階(1~2週間)

実際の工事開始前に、足場の組立て、養生シートの設置、資材置場の確保などの仮設工事を行います。足場の組立てでは、作業員の安全確保と作業効率を考慮した適切な足場を設置します。

養生シートの設置では、工事中の騒音や粉塵の飛散を防ぐため、建物全体を養生シートで覆います。近隣への配慮も重要で、工事説明会の開催や挨拶回りなども行います。

外壁修繕工事段階(2~3ヶ月)

外壁修繕工事は、大規模修繕工事の中核となる工程です。まず、既存の塗膜や汚れを除去する下地処理から始まります。高圧洗浄によって汚れを除去し、ひび割れ部分の補修、欠損部分の復旧などを行います。

タイル貼りの場合は、浮いているタイルの張り替え、目地の補修、エフロレッセンスの除去などを行います。モルタル仕上げの場合は、ひび割れの補修、中性化の進行を防ぐための対策などを実施します。

下地処理が完了したら、下塗り、中塗り、上塗りの順序で塗装工事を行います。使用する塗料は、建物の立地条件と予算に応じて選択し、耐久性と美観の両立を図ります。

屋根・防水工事段階(3~4週間)

屋根・防水工事では、既存の防水層の撤去から始まります。完全撤去する場合と、既存防水層の上に新しい防水層を施工する被せ工法があり、建物の状況と予算に応じて選択します。

新しい防水層の施工では、下地の清掃と調整を行った後、プライマーの塗布、防水材の施工、トップコートの塗布の順序で作業を進めます。防水工事は天候に左右されやすいため、工程の調整が重要になります。

ドレンやパラペットの取り合い部分など、雨水の浸入しやすい箇所は特に注意深く施工し、防水性能の確保に努めます。

設備工事段階(1~2ヶ月)

給排水設備の更新では、配管の取り替え、器具の交換、ポンプの更新などを行います。配管工事は居住者の生活に直接影響するため、工事スケジュールの調整と代替手段の確保が重要です。

電気設備の更新では、幹線の更新、分電盤の交換、照明器具のLED化などを行います。停電を伴う工事については、事前に十分な説明と調整を行います。

仕上げ・清掃段階(1週間)

すべての工事が完了したら、仮設物の撤去、現場の清掃、最終検査を行います。工事完了検査では、施工図書との照合、品質の確認、安全性の確認などを行い、工事の完了を確認します。

誠磨工業では、これらの工程を適切に管理し、お客様にご満足いただける大規模修繕工事を提供いたします。工事期間中の生活への配慮と、高品質な施工により、建物の長寿命化と資産価値の向上を実現いたします。

福岡県福岡市の防水工事・シーリング工事は誠磨工業(株)
〒814-0171 福岡県福岡市早良区野芥8丁目36-5
TEL:092-707-5713 FAX:092-707-5385
セールス電話・営業メール・求人広告媒体・ホームページ商材・インターネット商材等
上記等に該当する弊社の業務に無関係の案内は禁止とする
弊社業務に関するご相談・ご依頼等は092-707-5713または090-2960-0441までお願いいたします。
サイトマップ

この記事を書いた人

カテゴリー お知らせ

関連記事

防水工事のご依頼前の不安解消!

防水工事のご依頼前の不安解消!

はじめまして!誠磨工業株式会社です。 弊社では福岡市を中心に塩ビシート防水やウレタン防水などの防水工 …

防水工事をお考えの皆さまへ

防水工事をお考えの皆さまへ

マンションやビル、商業施設などの防水工事なら、誠磨工業株式会社にお任せください。 私たちは、福岡県福 …

防水のことならなんでもおまかせください!

防水のことならなんでもおまかせください!

はじめまして! 誠磨工業株式会社です。 弊社では、福岡県福岡市を拠点に、九州地方全域にて屋上防水やベ …

お問い合わせ 採用情報・協力会社さま募集